北京の中国国際眼鏡城計画

 これまで中国の眼鏡関連情報は華東地区を中心にお伝えしてきたが、今回は長江以北では最大の北京の眼鏡市場についてレポートする。
中国北部の眼鏡集散地の中核をなすのが「北京眼鏡城(市場)」で、一九九一年八月に営業をはじめて以来、順調に業績を伸ばしている。現在開業当時の三倍の面積一万二千平方メートルの土地に四百社の眼鏡関連企業が営業し、従業員総数は千二百人余り、市場全体では年間約二億元(約三十億円)の売上があるという。同眼鏡城の総経理で中国眼鏡協会副理事長も兼任する張燕華氏は「北京の眼鏡市場は中国で一番管理が行き届いており、海外との取り引きも盛んに行われている。これは製品のレベルが高いことの表れだ」と言い、丹陽市場が中国国内眼鏡企業相手に安い商品を露天売りしているのとは対照的だ。「国家質量技術監督局の抜き取り検査でも合格率は九十%となっており、全国の眼鏡市場の中でも最高レベルだ」と胸を張る姿からは、品質に対する自身がうかがえる。
北京眼鏡城ではさらなる飛躍を目指し、今年十一月に「中国国際眼鏡城」の建設に着手し、四年後の完成を目指す。地上十二階、地下二階、総建築面積は十万平方メートル。国内外の眼鏡関連企業二千社が入居できるように設計されている。完成すれば、中国はもとより世界で最大規模の眼鏡卸売りセンターが北京に出現することになる。張総経理によると、北京の眼鏡業界関係者には福井で研修を受けた者が多いとのことで、「福井には大変感謝している」と言う。また私自身も鯖江のめがね会館を訪問したことがあり、「めがね会館設計のコンセプトをこの中国国際眼鏡城の建設にも色々と参考にした」とのことだった。
こうしたハ-ドの装備に加え、中国のWTO加盟後の国内市場の活性化をにらみ、「この眼鏡城を拠点に中国眼鏡業の発展を図りたい」とし、眼鏡の交易だけでなく眼鏡展覧会の開催や眼鏡関連の人材育成も積極的に進めたい」とソフトの充実にも意欲的だ。この中国国際眼鏡城が完成すれば、中国だけでなく世界の眼鏡産業にも大きなインパクトを与える事は間違いないようだ。

写真説明

「現在の北京眼鏡城。二〇〇五年には中国最大の中国国際眼鏡城に生まれ変わる。」

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