上海マイカー事情

 経済発展が続く中国で、今の「三大消費」といえば、自家用車、高級マンション、海外旅行を指します。中でも今市民が最も関心を寄せているのは自家用車です。
 中国の乗用車生産台数は、今年の一月から七月の間に五十二万台を超え、昨年同期に比べて三十九パーセント増加しています。中国は二〇一五年には、米、日本に続く第三の自動車市場となり、二〇二五年には世界最大の自動車市場になることが見込まれています。
 ただし現在は、公安局によって車を運転する際に必要なナンバープレート交付が厳しく管理されています。
 新聞によると八月の上海の自家用車ナンバー交付件数は三千件に制限され、落札価格も平均で二万一千元(日本円で約三十一万円)となっています。
 自動車そのものの価格が十万元(同百五十万円)程度のものも出てきた現在、このナンバー取得費用は高額で、また自家用車購入意欲を持つと言われる約百三十万人に対して、毎月三千件はいかにも少ないと感じられます。各自動車ディーラーはナンバー取得サービスを武器に、顧客増を狙っているようです。
 さて、無事に自家用車が購入できたとしても、快適なマイカーライフを妨げるものがあります。
 一つは交通渋滞です。朝夕のラッシュ時は自家用車、社用車、タクシー、バス、そして自転車が入り乱れ大変な混雑となります。
 また駐車場不足も大きな問題です。上海の高級マンションでは、乱雑に車が駐車されているため、朝には道路に出る前の敷地内で既にラッシュが始まっています。
 そして、運転するにあたって一番の問題がマナーの悪さと言えるでしょう。とにかく「早い者勝ち」という状況ではもめごとも絶えません。先日など、乗っていたタクシーの運転手が殴り合いをした後、鼻血を出しながら運転を続けているのに出会いました。
 経済が発展し、生活レベルも向上している中国ですが、身近な視点から見るとさまざまな問題が生じており、それらの問題を解決する方法の中から。大きなビジネスチャンスが生まれてくるかもしれません。

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